しぶんぎ座流星群2024の方角(放射点)やピーク時間はいつなのかをご紹介!母天体とは?

しぶんぎ座流星群は、三大流星群(ペルセウス流星群・ふたご座流星群)の一つと言われるほど流れ星の数が多いことでも有名な流星群です。

ちなみに、しぶんぎ座流星群は「りゅう座ι(イオタ)流星群」と呼ばれることもありますが、正式名称は「しぶんぎ座流星群」となります。

 

三大流星群の一つ、しぶんぎ座流星群2024ですが、流星群のタイトルとなっている星座の「しぶんぎ座」という星座は今はありません。

今は無い星座の名前を出されても「どの方角を見ればいいのかわからないよ」という人もいるでしょう。

今までご紹介した流星群は、星座盤(星座早見表)を見れば、流星群の名前がついている星座を探すことができたので、放射点の位置も何となくわかる場合が多かったと思います。

 

そこで今回は、しぶんぎ座流星群2024の、方角(放射点)やピーク時間はいつなのかと、母天体とはなんなのかをご紹介します。

しぶんぎ座流星群2024の方角(放射点)は?

しぶんぎ座流星群2024の方角(放射点)はどのあたりなのかご紹介します。

 

今は無い星座の「しぶんぎ座」ですから、放射点の方角や見える方向を探すことが大変と思われるかもしれません。

ですが、このしぶんぎ座流星群2024の発生はとても分かりやすい場所に放射点がありますので、これからご紹介していきますね(^^)。

 

しぶんぎ座流星群2024の方角は?

しぶんぎ座流星群2024の出現の方角をご紹介していきます。

 

しぶんぎ座流星群2024が出現する方角は、北東の方角です。

ちょうどおおぐま座のしっぽの部分である「北斗七星」の先の方になります。

「おおぐま座を見つけなさい」と言われれば、難しいかもしれませんが、「北斗七星」は探しやすいですよね。

 

わかりにくい場合は、北極星(こぐま座)の近くにあるひしゃくの形をした七つの星の形を探してみて下さい。

北極星は、こぐま座のしっぽの先っぽにあたります。

こぐま座の近くに「おおぐま座」がありますので、それも参考にしてみて下さいね(^^)。

 

しぶんぎ座流星群の発生する方角はそのあたりからになりますが、どの流星群でも言えることですが、流星群の観察はどの方角からでもできるので、星空全体を見ながら、流れ星を探してみましょうね。

 

しぶんぎ座流星群2024の放射点は?

しぶんぎ座流星群2024の放射点をご紹介していきます。

 

上記の、しぶんぎ座流星群2024の出現の方角とも重なりますが、しぶんぎ座流星群2024の放射点は、おおぐま座のしっぽ(北斗七星)の少し先になります。

放射点とは、流星群の始点(始まる場所)になりますので、この場所から流れ星が放射状に流れていきます。

 

流星群の観測をする場合は、放射点を必ず探しておかないといけないというものではありません。

ただ、もしも流星群が重なる場合があり「この流星はどの流星群の流れ星なのだろう」と疑問を持った時に、放射点の存在が必要になってきます。

この場合、それぞれの流星群の放射点を調べ、流れ星の始点を予測できれば「○○流星群の流れ星だった」と特定ができるのです。

 

ですが、純粋にたくさんの流星が見たい場合は、放射点を気にしなくてもいいので、なるべく広い範囲の星空が見える場所で、観察をしてみて下さいね(^^)。

 

しぶんぎ座の位置はどこにあるの?

そもそも、しぶんぎ座の位置はどこにあるのでしょうか?

 

しぶんぎ座流星群2024のタイトルになっている「しぶんぎ座」ってどこにあるのかが気になる人は多いと思います。

それぞれの流星群の名前は、放射点がその星座の中か近くにある星座の名前が付けられています。

ですが、この「しぶんぎ座」というものは、今は存在していません。

今、夜空に輝く星座は「88星座」ありますが、それは国際天文学連合により選定されています。

しぶんぎ座はこの「88星座」が選定された時に、88星座の中から外された星座なのですよ(>_<)。

 

昔は「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座がありました。

昔から「天体観測の高度計や測量道具・航海道具・時計」として使われていた道具が星座になっていたようです。

形は「円を4等分した扇形」で、観測者の緯度を割り出すために使っていたそうですよ。

形が四分の一の扇形だったから「四分儀(しぶんぎ)」と名付けられたとか。

私が、「しぶんぎ座」のイラスト?画像?を見た時は「アップルパイでしょうコレ」と思いましたが(^^;

 

しぶんぎ座流星群の「しぶんぎ座」という名前は、昔ここにしぶんぎ座があったという名残でもあります。(正式に「しぶんぎ座流星群」の名称として認められているのですよ(^^)。)

 

しぶんぎ座流星群の放射点の場所に、昔は「しぶんぎ座」という星座があったということです。

ちょうど「ヘラクレス座・りゅう座・うしかい座」がある場所付近になります。

この3つの星座もちょっとわかりにくいですが(^^;

 

しぶんぎ座流星群の観測をするときは、「昔はあそこにも星座があったんだ」と思いをはせるのも楽しいかもしれませんよ(^^)。

 

しぶんぎ座流星群2024のピーク時間はいつなのかをご紹介!

しぶんぎ座流星群2024のピーク時間はいつなのかをご紹介します。

 

しぶんぎ座流星群は三大流星群(ペルセウス流星群・ふたご座流星群)の一つと言われる流星群です。

年により、流れる星の量にバラつきはあるようですが、通常の流星群と同じように、キレイな流れ星を見ることができるでしょう。

これから、気になるしぶんぎ座流星群2024のピーク時間はいつなのかをご紹介していきますね。

 

しぶんぎ座流星群2024のピーク時間はいつ?

しぶんぎ座流星群2024の見える期間も併せてご紹介します。

 

【しぶんぎ座流星群2024の観測日時】

  • 出現期間:2022年12月28日~2024年1月12日くらい
  • 極大日(よく見える日):1月4日ごろ
  • ピーク時間:1月4日の18時くらい
  • 月明り:月明かりの影響を受けますが、月の出ていない方角の空で見ることが可能です

 

2024年のしぶんぎ座流星群は、極大日のピーク時間の放射点がとても低い位置にあり、そして月の影響もあるので、見えにくいかもしれません。

放射点が高くなる時間帯は、2024年1月4日の未明と2024年1月5日の未明という、真夜中の時間帯です。

早く起きて「朝活」をされている場合なら、日の出を迎えるまでに、多くの流れ星を見ることができるかもしれませんね。

 

極大日(よく見える時)は2024年1月4日ごろですが、流星群は前後数日は流星がとても活発になります。

ですので、できれば2024年1月2日から2024年1月5日くらいまで観測をしてみましょう。

流星群は、「極大日以降全く見えなくなる」ということではないので、極大日を見逃したとしても、流星を見るチャンスはあります。

ですので、お天気が悪くて・都合が悪くてという場合は、極大日前後を狙って観測することがオススメです。

 

しぶんぎ座流星群2024は、朝活をされている人にとっては、絶好のチャンスかもしれません。

しぶんぎ座流星群は、流れる星が多いことで有名な流星群でもあります。

他の流星群よりも流れ星を見るチャンスは多いので、星空を眺めてみて下さいね(^^)

 

ただ、とても寒い時期の観測になりますので、風邪を引かないように防寒対策はしっかり行ってくださいね(^^)。

 

しぶんぎ座流星群2024の母天体とは?

しぶんぎ座流星群2024の、母天体とは何なのかをご紹介します。

 

母天体ってなに?

おそらく「母天体」って何?と思われる人もいるかもしれませんので、ここでご紹介しておきますね。

ですが、私も難しいことはよく分かりませんので、簡単に説明しますね(違っていたらスミマセン(^^;)。

【流星群が出現する現象】

  • 彗星(すいせい)が宇宙空間を進み太陽に近づいた時に、大量の塵(チリ)を放出
  • この塵(チリ)が、彗星の軌道上(進んだあと)に広がっていく
  • この彗星の軌道(進む道)に広がった塵(チリ)を地球が通る時に、地球の大気圏と接触して地球に流れ星が降りそそぐような現象(流星群)になっていく

 

たまに、とても真っすぐで長い軌跡を残す流星(火球)を残す場合があります。

その火球も流星の一つです。

つまり「流星群は彗星の放出した塵(チリ)から発生したもの」ということになります。

そして、流星群を発生させる彗星のことは「母天体」と呼ばれているのです。

 

今まで他の記事の中でも、いろいろな流星群の「母天体」をご紹介してきました。

紹介してきた中で代表的な母天体は下記のようになります。

【流星群のもとになる「母天体」の彗星の名前】

  • 10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は「ジャコビニ・ツィナー彗星」
  • しし座流星群は「テンペル・タットル彗星」

 

上記の彗星は、それぞれの流星群を発生させる塵(チリ)を、太陽に接近しているときに放出しています。

 

ここまで母天体の紹介をしてきましたが、ではこの「しぶんぎ座流星群2024」の母天体はどの天体(彗星)なのだろう?と思う人もいると思います。

そこで、しぶんぎ座流星群の母天体はどの彗星なのかをご紹介していきますね。

 

しぶんぎ座流星群の母天体は何?

しぶんぎ座流星群の母天体はどの彗星なのかをご紹介していきます。

 

結論を言いますと、しぶんぎ座流星群の母天体はまだ確定していません(>_<)

「紹介する」と言いながら、実はまだわかっていないという…スミマセン(^^;

しぶんぎ座流星群の母天体ではないか、と言われている彗星(小惑星)はありますが、まだ確定されていないのです。

確定されていませんが「しぶんぎ座流星群の母天体かもしれない」と言われている、彗星や小惑星をご紹介していきますね(^^)。

【しぶんぎ座流星群の母天体ではないかと言われている彗星(小惑星)】

  • 太陽系小天体2003EH1
  • ヘール・ボップ彗星

 

太陽系小天体2003EH1は、2003年に発見された小惑星で、この小惑星がしぶんぎ座流星群の母天体ではないかと注目されています。

ただ、この小惑星が流星群の出現のもとになる塵(チリ)を、どうやって放出しているのかがまだわかっていないそうです(^^;

今後の研究に期待!ですね(^^)

 

ヘール・ボップ彗星は、「20世紀で最も観測された彗星」ともいわれている彗星で、1995年に発見されました。

これまで観測されていた彗星の中でも、とても大きい彗星核(彗星の中心の部分)を持っている彗星です。

そのためなのか「とても明るい彗星」で、太陽の近くを通過する時には、とても明るく肉眼でもしっかり見えるほどの明るさだったそうですよ。

とても明るく見え始めた年は1997年で、肉眼で18カ月間も見ることができたそうです。

その明るさは「1等星」くらいの明るさだったとか!

私は残念ながら、その時見ることができませんでしたが(>_<)

 

ちなみに一等星の星には、このような星があります。

【一等星の名前と星座】

  • ベテルギウス(オリオン座)
  • アルデバラン(牡牛座)
  • シリウス(おおいぬ座)
  • デネブ(はくちょう座)など

 

一等星は、とても大まかに言いますが、星空で輝いている星の中で「とても明るい星」です。

この中で一番わかりやすい一等星の星は「ベテルギウス(オリオン座)」ではないでしょうか。

ヘール・ボップ彗星は、ベテルギウスと同じくらい明るく見えていたのですね(^^)。

 

そしてもう一つ、2020年の3月に発見された「ネオワイズ彗星」を覚えていますか?

このネオワイズ彗星も2020年7月には「1~2等星」の明るさで観測することができた彗星です。

写真撮影をしていた人もたくさんいて、SNSやテレビでも、とてもキレイな尾を引いている画像や映像を見ましたよね(*^^*)。

こうして思うとヘール・ボップ彗星は、このネオワイズ彗星と同じくらいの明るさだったのではと思います(^^)。

実際にヘール・ボップ彗星を見ていないので、完全に私の予想ですが(^^;

 

 

話が逸れましたが、今のところ、太陽系小天体2003EH1やヘール・ボップ彗星が「しぶんぎ座流星群」の母天体かもしれないと言われています。(他にも候補があるようですが。)

 

それは今後の観測や研究によってわかってくると思いますが、このような研究はとても面白いですよね。(私は星空を、見ているだけですが(^^;))

もしかしたら、これらの彗星や小惑星ではない、他の彗星かもしれないということもあるかもしれないし。

そう考えるととてもワクワクしませんか?

本当に宇宙は不思議がいっぱいですね(^^)

 

しぶんぎ座流星群2024|まとめ

今回は、しぶんぎ座流星群2024の、方角(放射点)やピーク時間はいつなのかと、母天体とはなんなのかをご紹介しました。

しぶんぎ座流星群は毎年、年の初めに出現する流星群です。

冬休みの時期の出現になるので、子供たちも見ることができるでしょう。

親御さんにお願いですが、もしも子どもたちが「流星群を見たい!」と言い出したら、どうか許してあげて下さいm(__)m。

 

しぶんぎ座流星群は、三大流星群の一つとも言われるほど「流れ星」の数がとても多いと言われる流星群です。

お天気次第ですが、初めての天体観測でも、おそらく流星を見ることができると思います。

2024年のしぶんき座流星群は、日の出前の時間帯までが見ごろですから、早起きの習慣をつけたい場合にはいいかもしれませんよ。

最近は、インターネット中継でも天体観測ができますし。(その場合は、目が悪くならないように明るい部屋で見るように声かけをお願いしますm(__)m)

 

宇宙はとても不思議で、美しい星雲や星団もいっぱいありますが、その中でも流星群は特別な道具が無くても見ることができる、とても身近な美しい自然現象の一つです。

もしかしたら、流れ星が見えるかもしれませんよ(^^)。

流れ星が見えたら、願い事を忘れずにしましょうね(^^)/。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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