1月に出現した「しぶんぎ座流星群」から、少し期間が空きましたが、4月には「4月こと座流星群2024」が、出現します。
こと座流星群(4月)2024の見える方角(位置)や、ピークの時間帯などが気になる方は多いのではないでしょうか(*^^*)
こと座と言えば、夏の大三角形の一つと七夕のおりひめ様の星「ベガ」を思い出しますが、七夕は夏のイベントですよね。
そして、たくさんある楽器の中から、なぜ「琴(こと)」が選ばれて星座になったのか、こと座の由来もお伝えしていきます(^^)
こと座流星群(4月)2024には、めったに見ることができない・見ることができたらラッキーな特徴もあります。
興味深いこと座流星群(4月)2024ですが、こと座自体は、星座としての印象も少ないかもしれません。
ですがこと座のエピソードは、おそらく誰もが聞いたことがある物語(おはなし)ではないかなと思います。
今回は、こと座流星群(4月)2024の、見える方角(位置)やピークの時間帯と、こと座の由来とはどのようなエピソードなのかをご紹介します。
こと座流星群(4月)2024の見える方角(位置)
こと座流星群(4月)2024の、見える方角(位置)をご紹介します。
こと座は、夏の大三角形(わし座のアルタイル・白鳥座のデネブ)の一つ「一等星・ベガ」を持っている星座です。
ついでに言えば「ベガ」は、七夕のおりひめ様の星でもありますね(*^^*)
とてもきれいに星空が見える地域にお住まいであれば、綺麗な天の川を挟んだ対岸に「ベガ(おりひめ)とアルタイル(ひこ星)」が見えるかもしれません(私もいつか見たい…)。
そんな夏の大三角形の一つ「ベガ」を持つ「こと座」は、4月に発生する流星群の放射点があります。
そのため「4月こと座流星群」と、呼ばれているのです(^^)
では夏の季節では、見上げればなんとなく位置がつかめた「こと座」ですが、4月の流星群が発生する時には、どの方角にあるのでしょうか。
こと座流星群(4月)2024の見える方角は?
こと座流星群(4月)2024の、見える方角や放射点の位置をご紹介します。
夏の大三角形の一つ「一等星ベガ」を、持つこと座ですから「夏の星座」という印象が強いと思います。
4月は春の季節ですが、この季節に「こと座」は見ることができるのでしょうか。
結論ですが、この時期の「こと座」は、東の空の地平線の近くに、ギリギリ見えるか見えないかの位置にあります(^^;
一等星のベガが、何とか見えるかもしれません(^^;
ですので、こと座自体はちょっと見えにくい場所にありますので、こと座の全貌を見ることはあきらめた方がいいでしょう。
こと座の観測はあきらめてもいいのですが、4月こと座流星群2024は「放射状に全天で見る」ことができるので、流星群の観測は十分できますよ(^^)
こと座流星群(4月)2024の放射点の位置は?
こと座流星群(4月)2024の、放射点の位置をご紹介します。
日本からは、こと座自体が見えにくい、4月こと座流星群2024ですが、放射点の位置は「一等星・ベガ」の近くです。
もう少し詳しい位置を紹介しますね。
こと座より少し東の上の方に、「ヘルクレス座」があります。
このヘルクレス座とこと座のベガの間くらいの位置に、こと座流星群(4月)2024の放射点があるのです。
この放射点の位置から、流星が放射状に全天(空全体)に向かって流れますので、月明りが視界に入らない方角で天体観測をしてみて下さいね。
放射点ってなに?
流星群には、放射点がつきものですが、そもそも放射点とは何でしょうか。
簡単に言いますと、放射点とは、流星が発生する始点です。
流星群は、母天体(彗星)の影響で発生します。
このこと座流星群(4月)2024の母天体は「サッチャー彗星」です。
このサッチャー彗星は、太陽の周りを約400年の周期で公転している彗星なのですよ。
サッチャー彗星は、1861年に出現したそうで、新しいのか古いのかは、ちょっとわかりませんが(^^;
ただ、この4月こと座流星群2024には、ちょっとした特徴があります。
こと座流星群(4月)2024の特徴は?
こと座流星群(4月)2024には、ちょっとおもしろい特徴があります。
4月こと座流星群は、流星群自体そこまで大きな流星群ではありません。
1時間に、多くて5個~10個ほどの流れ星が見ることができる規模の流星群です。
ですが「突発的に流れ星の数が増加する」という現象が、過去にはおこっているのです。
この「突発的な流星の増加現象」は、4月こと座流星群の母天体「サッチャー彗星」との関係が、あまり無いそうです(^^;
たいていの流星群は、「母天体が放出する塵(チリ)に影響がある」と言われています。
ですから「突発的な流星の増加」は、「4月こと座流星群の母天体・サッチャー彗星との関係があまり無い」ということは、とても不思議なのです。(と、私は思います。)
「母天体との関係はあまり無いが、突発的に大量の流星が流れる年がある」ということは、「2024年の4月こと座流星群も大量の流れ星が流れる可能性がある。」ということではないでしょうか。
この数年は、ある意味波乱ばかりの年であったし、2024年も解消されつつありますが、余波はまだ残っています。
ここで、派手な流れ星に出現してもらって、いろいろな良くないことを吹き飛ばせるように、みんなでお願いごとでもしてみましょう(^^)/
こと座流星群(4月)2024のピークの時間帯!
こと座流星群(4月)2024の、ピークの時間帯をご紹介します。
1月のしぶんぎ座流星群の時よりかは、寒さも和らいでいますが、流星群の観測は夜間になりますので、まだまだ防寒対策は必要です。
温かい服装で、天体観測をしましょうね(^^)
【こと座流星群(4月)2024のピークの時間帯】
- 出現期間:2024年4月14日~4月30日
- 極大日:2024年4月22日頃
- ピークの時間帯:2024年4月22日の16時ごろ
- 1時間に見える個数:多くて5~10個ほど
- 発生する方角(位置):東の地平線近く
- 月明り:満月に近い時期なので、月明りの影響があります。月の光が視界に入らないように、観測してください。
この時期は、ちょうど月明りの影響が大きいので、2024年4月23日の夜明けくらいがピークの時間帯で、一番見えやすいでしょう。
ただ、4月こと座流星群は、上記でもご紹介したように「突発的に流星が発生する」ことがあります。
通常時の、4月こと座流星群は大体1時間に5~10個ほどの流星群です。
ですが、年によっては90個~100個ほどの流れ星が観測できた年もあります。
4月こと座流星群の母天体は、上記でもご紹介した「サッチャー彗星」です。
流星群の発生は、この母天体であるサッチャー彗星の影響を大きく受けますが、上記の「突発的な流星の発生」には、あまり関係がないようです(>_<)
宇宙は本当に不思議がいっぱいですねぇ(*^^*)
こと座流星群(4月)2024のこと座の由来とは!
こと座流星群(4月)2024の、こと座の由来とは何があるのかをご紹介します。
こと座の由来には、とても面白い物語があるので、ご紹介していきますね。
こと座流星群(4月)の、こと座の由来の物語「ギリシャ神話」
まずは、なぜこと座が生れたのか、その由来から紹介していきましょう。
ギリシャ神話には、こと座に関するこのようなお話があります。
とても長くなるので箇条書きで(^^;
【こと座の由来のおはなし「ギリシャ神話」】
- 発明の神様が「ライアー(琴)」を発明した
- 音楽の神様がライアーを譲り受けた
- 音楽の神様が、息子(オルペウス)に譲った
- オルペウスは、ライアー(琴)を弾きこなし、有名な音楽家になった
- オルペウスは結婚して、お嫁さんができた
- お嫁さんが、毒蛇にかまれて帰らぬ人に(T_T)
- とても悲しんだオルペウスは、あの世の神様に「ライアー(琴)を弾きながら、お嫁さんを戻して」と直談判
- ライアー(琴)の演奏に心を打たれたので、あの世の神様は「地上に戻るまで、振り向いてはいけない」との条件付きで、願いをかなえた
- お嫁さんと一緒に戻る途中の、地上まであと少しという位置で、思わず振り返ってしまい、お嫁さんは戻れなくなった
- オルペウスは悲しみのあまり、川に身を投げてあの世に…。
- 全能の神様が、川を流れているライアー(琴)を拾い星座にした
【こと座の由来のおはなし「ギリシャ神話・別話」】
音楽の神様に、オルペウスがライアー(琴)を譲り受けて、音楽家になったところまでは同じです。
- お酒の神様が開催した祭りに巻き込まれ、川に落とされてあの世へ…(T_T)
- 全能の神様が、川を流れているライアー(琴)を拾い星座にした
川を流れているライアー(琴)を拾い星座にした、という結末はどの話も同じようです。
違う結末のおはなしもあればいいのにと、つい思ってしまいました(>_<)
こと座流星群(4月)の、こと座の由来「生活の身近にあった」
こと座流星群(4月)2024の、こと座の由来で「当時の人たちの、生活の身近にあったから」という話(私の想像)もご紹介していきますね。
古代ギリシャには、ライアー(琴)だけでなく、いろいろな楽器が発明されていました。
たくさんある楽器の中から、「なぜライアー(琴)が星座になったのだろう」という疑問があり、ちょっと考えてみました。
これは、私の推測なので正解ではないとは思います。
ただ、ライアー(琴)が当時の人たちにとって、「楽器=ライアー(琴)」だから星座にしよう!と思ったのではないかなと、いう想像です(^^;
古代ギリシャは、たくさんのポリス(都市)が集まってできた国でした。
とても先進的で、ポリスの代表者や政治家などを決める時には、選挙が行われていたのです。
今の民主主義の選挙と同じような感じですね(^^)
唯一の違いは、女性と市民権を持たない人たちには、選挙権が無かったことぐらいですね(^^;
選挙の時に大切なのは、いったい何でしょう。
答えは「演説」です。
今でも、立候補する人たちが街頭に立ち行っていますよね(^^)
その当時から、演説のうまい人たちは選挙に当選し、政治家や将軍になっていたといわれています。
とても不愛想な人でも、演説が上手だったら選ばれていたそうですよ(^^;
そして、なぜこんな話をしているかと言うと、その演説には「音楽(楽器)」もセットだったのです。
立候補者の後ろで、演説内容にふさわしい曲を、演説中に奏でていたそうです。
今でいえば「BGM」ですね。
その当時の政治家たちは、演説に臨場感を出させる演出として「音楽」も利用していたといわれています。
今も、舞台やドラマでも臨場感を出すために、BGMが流れていますよね。
そんな演出が古代から、行われていたなんて不思議です。
そして演説だけではなく、儀式や祭礼・葬儀などの時にも、音楽は奏でられていたそうですよ。
ですので、その当時の市民にとっては、音楽(楽器)は生活の一部でもあったのではないかなと、思います。
そして、皆さんもよく名前を聞くことがあると思いますが、哲学者でもあり数学者の「ピタゴラス」です。
このピタゴラスも「弦の長さによって音が変わる」という研究をしていました。
ピタゴラスもそうですが、楽器は当時の人たちの生活に身近にあったようです。
特に「ライアー(琴)」はたくさんある楽器の中でも、下記のような理由で星座になったのではないかなと思います。
【ライアー(琴)が星座になった理由】
- 普段からよく見る楽器だった
- 弦を引くだけで音が鳴る
- 持ち運びが楽
私の想像ですが(^^;
古代ギリシャの人たちは「ギリシャ神話」をとても大切にしていたそうです。
ポリス同士で交渉を行う時にも、ギリシャ神話を持ち出すこともあったそうですよ。
- 神話の中にも出てくる
- 自分たちの身近にもある楽器
ということで、ライアー(琴)は「星座」になったのではないかと、私は考察しました。
私の考察は置いておいて、ギリシャ神話には、同じ星座でもいろいろなエピソードがあります。
上記で紹介した二つの話が、一つになった物語もあるのですよ(^^)
星座の由来になったエピソードは、いろいろありますが、どれかが間違っている訳ではありません。
長い時間、語り継がれてきた神話ですから、たくさんのおはなしが生れたのでしょうね。
それぞれのおはなしの違いを楽しみながら、こと座流星群(4月)2024の観測を楽しみましょう。
見出し)こと座流星群(4月)2024|まとめ
今回は、こと座流星群(4月)2024の、見える方角(位置)やピークの時間帯と、こと座の由来とはどのようなエピソードがあるのかをご紹介しました。
2024年の4月こと座流星群は、月明りの影響で観測がしづらいとの予測です。
2024年4月23日の夜明け近くごろが、一番よく見えるピークの時間帯でしょう。
こと座流星群(4月)2024の観測は、ベガの近くにある放射点を始点にして、全天(空一面)に星が流れるので、月明りの影響のない方角をむいて行えば大丈夫ですよ(^^)
もしかしたら突発的な量の流れ星が出現する可能性もあるかもしれません!
こればかりは、始まってみないとわかりませんが(^^;
流星群は、見つけにくいかもしれませんが、月がキレイに見えるかもしれませんね。
月には浄化作用があるとも言われていますから、月を見てのんびり過ごすのも悪くないですよ(*^^*)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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