おうし座流星群2023!見える方向(方角)やピークの時間帯をご紹介!母天体とは?

とても明るい流星(火球)が出現する割合が高いと言われている、おうし座流星群2023も11月に入ると良く見える時期に入ります。

牡牛座流星群2023の見える方向(方角)やピークの時間帯が気になる人も多いと思います。

肌寒い季節になると星空も美しく見えてきますよね(^^)

こんな時期は、流れ星を探して星空を見上げてみて下さい。

牡牛座の方角から、明るい流れ星が見えるかもしれませんよ。

 

牡牛座には、昔からいろいろな逸話があります。

その代表格は「ギリシャ神話」でしょう。

牡牛座のエピソードも面白いですが、おうし座の近くにある星団もギリシャ神話が関わってきています。

秋は読書の秋ともいいますし、星空に神話を重ねて天体観測をするなんて素敵じゃないですか。

 

そこで今回は、おうし座流星群2023の、見える方向(方角)やピークの時間帯と、母天体とは何かをご紹介します。

おうし座流星群2023!見える方向(方角)をご紹介!

おうし座流星群2023の、見える方向(方角)をご紹介します。

おうし座はとても大きい星座です。

ですが、目印となるものがたくさんありますので、それも下記でご紹介していきますね。

おうし座の見える方向(方角)は?

まず、最初に「牡牛座」の見える方向(方角)をご紹介していきますね。

 

一番わかりやすい目印は、おうし座の近くにある星座「オリオン座」です。

この時期のオリオン座はちょうど「南の空」にあります。

オリオン座の腰のベルト部分の三ツ星が見えたら、オリオン座の右上の方にオレンジ色にひときわ輝く大きな星が見えませんか?

 

このオレンジ色に輝く星が「おうし座のアルデバラン」です。

このアルデバランは、ちょうど「牡牛座の目」の部分にあります。

アルデバランが見つかれば、そこが「牡牛座」の方向です。

 

おうし座流星群2023は「牡牛座」の方角を見ればいいの?

上記で、おうし座の見える方向をご紹介しました。

そこで、肝心のおうし座流星群2023が見える方角ですが、流星群は全天(星空全体)で見ることができます。

ですので、流星群の観測をする場合は、星座のある方角ではなく、星空全体を見ることが大切です。

「おうし座流星群」と名前がついているのは、おうし座の中や近くに「放射点」があるからです。

 

放射点ってなに?

流星群が起こるときに、星座の名前がついているのですが、それはその星座の近辺に放射点があるからです。

この「放射点」って何のことだと思いますか?

  • 放射点とは…流星の起点となる場所のこと

 

とても簡単な説明ですが、放射点については下記でご紹介する「母天体」の項目でもご紹介しますので、そちらもご覧下さいね。

 

ちなみに、この「牡牛座流星群」には、放射点が2つあるのですよ(#^^#)!!

放射点が違う流星群は、発生時期が離れていることが多いのですが、おうし座流星群は、発生時期もとても近いのです。

そのために、おうし座流星群は「牡牛座流星群(南群・北群)」とひとまとめに呼ばれているのですよ。

ちなみに、南群と北群では極大日も多少ずれていますので、これから下記でご紹介しますね。

 

おうし座流星群2023!ピークの時間帯をご紹介!

おうし座流星群2023の、ピークの時間帯をご紹介します。

まずは極大日が早い方からご紹介していきますね。

ちなみに極大日とは、流星群がピークに見える日時のことです。

 

おうし座流星群2023「南群」のピークの時間帯

まずは、極大日が近い方からご紹介していきますね。

【おうし座流星群2023南群】

  • 出現期間…9月20日~11月20日(予測)
  • 極大日…11月6日(月)ごろ
  • 月明り…下弦の月。月が沈む、21時から23時頃が見ごろです。

 

おうし座流星群2023「北群」のピークの時間帯

続いて「北群」のピークの時間帯をご紹介します。

【おうし座流星群2023北群】

  • 出現期間…10月20日~12月20日(予測)
  • 極大日…11月13日(月)ごろ
  • 月明り…新月の為、月明りの影響はありません。

流星群の観測をする条件としては、とても良い条件です。

 

おうし座流星群2023の特徴は?

上記で極大日をご紹介しましたが、実は、おうし座流星群ははっきりとした極大が無い流星群です。

出現の期間も長いので、ちょっぴりダラダラした印象のある流星群でもあります(^^;

 

そのため、上記でご紹介した「極大日」は、おそらくという目安の一つとして見てください。

目安となる時間帯も算出されていないのです。

正直、月明りの影響がなければ、期間中いつでも見ることができるでしょう。

 

牡牛座流星群は、はっきりとした極大が無いため、よく見れても「1時間当たり10個程度」と言われている小さな流星群です。

 

小さな流星群ですが、私が観測をオススメする大きな特徴が一つあります。

それは「火球の出現の割合が高い」ということです。

 

他の流星群に比べて、流星の数自体は少ないですが、火球の発生の割合が多いのです。

火球とは、「とっても明るい流星」だと思ってください。

線を引くような流れ星はよくありますが、おうし座流星群では、くっきりはっきり見える明るい流れ星が現れます。

 

どうしても叶えたい夢があるあなた、願い事をする絶好のチャンスですよ!

 

ちなみに、近眼の私は糸を引くような流れ星を見つけることはとても難しいです(>_<)

薄っすらとしか見えませんから(^^;

そのため私は、流星群の発生の時期にはとても見つけやすい「火球」を見ることを目標にしています(^^)

実際に見れたかというと…私は見ることができたと思ったのですが、一緒に観測していた家族に「あれ流れたよね?」と聞いたら、「何も流れてないよ」と言われる始末(^^;

もしかしたら、見たい気持ちが高ぶって幻でも見たのかもしれません(>_<)

 

ですが、この牡牛座流星群は火球の出現率が高いので、今度こそ?幻ではない本物の流れ星が見ることができると思っています!

 

あなたも私と同じように「火球」を探してみませんか?

 

おうし座流星群2023!母天体とは?

おうし座流星群2023の、母天体とは何なのかをご紹介します。

上記で「放射点」について少し触れましたが、この放射点は母天体に関係してきます。

 

牡牛座流星群2023の母天体はなに?

まず初めに、おうし座流星群2023の母天体からご紹介していきますね。

牡牛座流星群の母天体は「エンケ彗星」です。

ちなみに南群と北群の両方とも同じ彗星と定義されています。

 

流星群とは、彗星が放出した塵(チリ)のことです。

つまり、牡牛座流星群はエンケ彗星が放出した塵(チリ)ということになります。

 

牡牛座流星群には、南群と北群に放射点があると上記でご紹介しています。

放射点とは、彗星が放出した塵(チリ)の出発点のことです。

 

流星群の発生の日時が近いのに、なぜ放射点が二つに分かれているのかは、いろいろな説があるのでここで理由を断言することはできませんが…。

おうし座流星群の発生はとても不思議な構造をしているので、今後の研究に期待を寄せたいと思うほどの流星群ではあります。

牡牛座流星群だけではなく、宇宙は本当に不思議なことがいっぱいです。

 

という訳で、おうし座には流星群だけではなく、昔からなじみの深い星団なども存在しています。

牡牛座流星群2023は、上記でダラダラした印象の流星群だと紹介してしまいましたが、この時期の星空はとても美しいので、天体観測も楽しみましょう。

 

おうし座にある有名なもの「アルデバラン」

まず初めにご紹介するものは「アルデバラン」です。

上記でも、見える方向(方角)をご紹介しましたね。

このアルデバランの分類は、「橙色巨星」ですが、とても大きな星で「木星の数倍の質量」を持つ星と言われています。

太陽よりもはるかに大きな星なのですよ。(太陽の何倍かは、ちょっともうよくわかりません)

ちなみに、とても簡単でおおざっぱな説明ですが「橙色巨星」は「赤色巨星」になる前の状態の星と思ってください(違っていたらすみません)(^^;

ちなみにアルデバランの近くにある、オリオン座のベテルギウスは「赤色超巨星」です。

もしかしたら遠い未来には、アルデバランもベテルギウスのように「赤い星」に変化していくかもしれませんね。

 

おうし座にある有名なもの「プレアデス星団」

牡牛座の東の方角(ちょうど背中の部分)にあるのが「プレアデス星団」という散開星団です。

和名では「昴(すばる)」とも呼ばれていますので、名前だけでも聞いたことがあるという人は多いと思います。

 

プレアデス星団は、青白い星が数個集まっている星団です。

肉眼でも5個から7個ほど、双眼鏡を使えば数十個ほどの星の集団が見ることができます。

 

プレアデス星団はとても古くから存在が確認されていて、神話などの材料にもなっているんですよ。

ちなみに、プレアデス星団の名前は、ギリシャ神話からつけられています。

ギリシャ神話内では「プレイアデス7人姉妹」として星の一つ一つに姉妹たちの名前が付けられている星団です。

 

おうし座にある有名なもの「ヒアデス星団」

こちらは牡牛座の「アルデバラン」の近くにある散開星団です。

ちょうど、おうし座の顔の部分にあります。

アルデバランと、ほぼ同じ方角で見ることができますよ。

 

以前は、このヒアデス星団がアルデバランの近くにあるため、アルデバランもヒアデス星団の一部ではないかと言われていたことがあったそうです。

ですが、アルデバランとヒアデス星団はたまたま同じ方角にあって、見る方向がかぶっているだけとわかったため、今ではアルデバランとは別のものとして扱われています。

アルデバランとヒアデス星団の、地球からの距離が違っていたために判明したそうですよ。

 

いつも思うのですが、地球からそれぞれの天体の距離を測れるってすごいですよね。

私は、計算がとても苦手なので、これらの計算方法なんて全くわかりません(^^;

勉強をすればいいのですが、数字を見ると目が滑るのです(^^;

なので、ちょっと残念です(+_+)

 

話は逸れましたが、上記でご紹介した「プレアデス星団」に比べると、少し地味ですが肉眼で観測できる星団です。

こちらもギリシャ神話に登場する「ヒュアデス5人(7人)姉妹」と「ヒアデス星団」は同一視されています。

 

ちなみに上記で紹介した「プレイアデス7人姉妹」と異母(同母)姉妹の関係だそうです(^^;。

ギリシャ神話は、いろいろと複雑ですが、複雑なところが面白いと思います。

気になった人は、ぜひギリシャ神話を読んでみて下さいね。

 

おうし座にある有名なもの「かに星雲」

名前からして、カニ座の中にあると思われガチな「かに星雲」ですが、おうし座にあります。

見える方向は、おうし座の南側の角(ツノ)の上の方にあります。

かに星雲の名前の由来は、発見された時に「カニの形」に見えたからカニ星雲と名付けられたそうです。

 

ちなみにこの「かに星雲」は、「超新星爆発」の残骸です。

日本や中国の過去の文献にも、この超新星爆発に関しての記述があります。

発生した時期は、1054年にあらわれて、1056年に見えなくなったそうです。

明るさは「金星」くらいの明るさで、昼間でも20日間ほど肉眼で見えて、夜の間は2年間見えていたそうですよ。

 

オリオン座のベテルギウスも「超新星爆発が近いかもしれない」と一時期言われていました。

もしもベテルギウスが超新星爆発を起こしたら、同じような現象を見ることができるかもしれませんね。

 

おうし座流星群2023!|まとめ

今回は、おうし座流星群2023の、見える方向(方角)やピークの時間帯と、母天体とは何かをご紹介しました。

【おうし座流星群2023の極大日予測】

  • 南群の極大日…11月6日(月)
  • 北群の極大日…11月13日(月)

 

今年(2023年)の牡牛座流星群は、南群はともかくとして、北群は、月が新月と観測条件がとても良いので11月の中旬に空を見上げてみて下さいね。

流れ星が見えるかは、その日のお天気にもよりますが、特に、北群は条件はとてもいいです。

おうし座流星群2023の南群は、夜半以降が好条件ですが(^^;

 

ですが、流れ星が見えなくとも「牡牛座」には、とても有名な星団や星雲があります。

特に「プレアデス星団(すばる)」は肉眼でも見ることができますので、星空観測をするには絶好の機会だと思いますよ。

 

ギリシャ神話でも牡牛座には面白いエピソードがありますが、星団にもギリシャ神話に関するエピソードがあります。

これほどギリシャ神話に関連が深い星座は珍しいのではないでしょうか。

 

牡牛座流星群2023では、明るい流れ星を探しつつ、天体観測を楽しんでくださいね。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA